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Guest 北海道を訪れた今を輝くゲストのスペシャルインタビュー


Lily μ


2011年5月に開催された「Venus Voice Audition」で見事グランプリを獲得し、2012年3月にアルバム『Lily Music』でメジャーデビューを果たした、期待の新人アーティスト“Lily μ”。これまで、そのヴィジュアルや素性は一切伏せられ、秘密のベールに包まれていたが、9月にリリースされたミニアルバム『7 Muse』の発表を機に、その全貌が遂に明らかにされた。いくつもの表情を見せながら穏やかに微笑む、彼女の魅力に迫るー。





インタビュー(September,2012)
Lily μ


>これまで北海道へいらしたことはありましたか?

一度だけ函館に来たことがあるんですけど、小さい頃だったので、全く覚えていないんです。今回札幌へ初めて来させていただいて、街並みがすごく綺麗だと感じました。あと、駅やデパート等、全てのスペースが広くてびっくりしました。東京だと二人すれ違うのがやっと、という道も沢山あるのですが、札幌はみなさんゆったり買い物されていて、東京のようなせかせかした感じが無い気がします。

>オーディションを経てデビューされましたが、いつ頃からアーティストを目指されていたのですか?
もともとダンスをやっていて、地元でダンスヴォーカルのユニットに加入していたんです。当時はヴォーカルにはあまり関心がなかったんですが、これからダンサーを続けていくかどうしようかと考えていた時に、歌をすすめていただいたのが歌うきっかけでした。中学1~2年生ぐらいの頃にはシンガーソングライターを目指して曲も作り始めていましたね。それから、大学進学を機に上京したんですけど、デビューできそうになってはダメになっての繰り返しで、思い悩んでいた時にちょうど昨年の震災が起こったんです。地元が心配で急いで帰省したんですけど、逆にみんな今まで通りあたたかく迎えてくれたのに安心して、そのまま故郷に帰ろうかな…という思いもふと頭をよぎったんですけど、一度帰ってしまったらもう二度と戻れない気がしたし、今ここでやめても絶対に後悔するので、最後にできなかったことは何も無いくらいまで頑張ろうと決めて、東京へ戻ってオーディションに応募しました。

>デビューされるまでにはいろんなドラマがあったんですね。
ありましたね(笑)。デビューまでの道程が長かったので、普通だと周りからも「もう諦めなよ」ととめられてもおかしくないんですけど、ありがたいことに家族や親友はわたしが絶対に叶えると信じて、ずっと応援してくれていたんです。その当時、東京でお世話になっていた方に相談させていただいた時も、「あと3年頑張ってみなさい。ここで諦めて今までの期間が全部無駄になるのはもったいないよ。」と仰っていただいて、そのひと言で決心がつきました。いろんなことが重なってくじけそうになっても、周りの応援はすごく大きな後押しになりましたし、心から感謝しています。

>念願だったデビューを実現された感想はいかがですか?
最初のデビューがビジュアルを全部伏せて、プロフィールも女性だということぐらいしか明かしていなかったので、今回のタイミングでテレビを観て、「いつの間にデビューしてたの?何で言ってくれないの?」なんて言われたこともありましたね(笑)。だから、本当に意識や生活が変わったのは今回のタイミングが大きくて、アーティストとして実感が感じられるようになりました。

>“女神の声”とも評されていますが、御自身に声に関してはどのように捉えられていますか?
生まれた時からの付き合いなので自分ではわからないですけど、わたし自身も「ああいう声になりたい」「こういう歌も歌ってみたい」と思うことは多いです。ただ、オーディションで選んでいただいたことは大きな自信になりましたし、その期待に応えられるように一生懸命努力していくつもりです。

>7月にリリースされたミニアルバム『7 Muse』はバラエティに富んだ構成になっていますが、歌われる際に特に気を使われたことはありますか?
7曲7様に、今まで見せたことのない“Lily μ”を知ってもらいたいという想いはありました。せっかくビジュアル解禁のタイミングなので、目で見るだけでなく、耳で聴いても前作とは違うと感じてもらいたかったので、あえて7曲全部違うジャンルの曲を選んで、“Lily μ”の声だけど違う人が歌っていると感じてもらえるように、曲のキャラクターごとに声の出し方や声色を変えるように努力しました。

>今作の制作に関して特に苦労されたことは何でしたか?
今作では7曲中2曲、歌詞も担当させていただいているんですけど、一曲一曲を入魂して書きました。中でも「LOVE GAME」は特に難産でしたね。自分が書いた曲なので、そのまま自分の気持ちを入れればいいんですけど、全てが実体験ではないので難しいところもありました。「涙の嘘」は指輪がある男性を好きになってしまった切ない気持ちを歌った曲なんですけど、わたしにはそういう経験が無いので、女性の作家さんと一緒に、「この曲をドラマに例えるとすると…絶対に家庭は捨てずに、優しくてしっかりした男性にしよう。じゃあ、そんな男性と付き合う女性は―?」という風に設定を細かく作り込んでいくうちに、曲に入り込んで本当にその気持ちになって歌うことができました。

>歌われる際は曲の世界にかなり入り込まれるんですか?
入り込みますね。レコーディングなので別に誰に見られるわけではないんですけど、自分の気持ちを高めるために、その曲のキャラクターに合わせた服装を着たりしています。制作期間が自分でも一番ストイックな期間で、その時持っている力を全て注いでいますね。

>今作にはDVD特典としてプロモーションビデオも収録されています。
イメージ案は監督から提案していただいたんですけど、曲をすごく聴きこんでくださっていたので、全員一致ですぐに決まりました。初めてのPV撮影だったんですけど、同じPVの中でもアーティストとしての“Lily μ”、曲のキャラクターとしての“Lily μ”をお見せしたいと考えていました。

>「Love me ~ココロの声~」は、ストーリーに沿って涙を流すシーンもあります。
初めてだったこともあって、スタッフの方からも「目薬を用意するから」と打ち合わせの段階で言われていたんですけど、ちゃんと泣きました(笑)。この曲は実体験を歌っているので、曲の世界に入り込むために実際に自分の曲を聴いていました。

>「LOVE GAME」で披露されているダンスは迫力がありますね。
ダンサーさんも全員メンズで固めて、華やかなダンサーさんを従えて踊る強い女性のイメージを演出していただいています。メンバーの中にはコリオグラファーの先生も参加されていて、直前までみっちりマンツーマンで指導していただきました。ダンスからは離れていてブランクもかなりあったので、また一から勉強し直したいと思います。

>では最後に、今後の展開について聞かせてください。
“Lily μ”の“μ”には“ミュージック”、“ミューズ”、“アミューズ”という三つの意味が込められているんですけど、今後はアミューズメント性をもっと高めていきたいですね。今作ではいろんなジャンルに挑戦させてもらえたので、これを起爆剤にしてみなさんにもっと驚いていただけるような挑戦を続けていきたいです。音楽以外のお仕事でも、雑誌モデルやファッションショーに出演したりと幅広い活動をしているので、いろんな表情の“Lily μ”を楽しんでいただけたら嬉しいです。


ミニアルバム『7 Muse』
KIZC-166~7(CD+DVD) / ¥1,800(tax in)


Lily μ
“lil’showy”サウンドプロデュース第2弾アーティスト。2011年5月、Venus-Bが開催した「Venus Voice Audition」に応募し、透明感そして高音に伸びのあるピュアな女神の歌声が、スタッフの心を動かし見事グランプリを獲得。名前の“μ”は、“Muse”、“Music”に由来する。2012年3月、アルバム『Lily Music』で、メジャーデビューを果たした期待の新人アーティスト。
オフィシャルサイト http://www.lilymyu.com



text Pilot Publishing / photograph Syouta Tanaka
September,2012




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