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Guest 北海道を訪れた今を輝くゲストのスペシャルインタビュー


ミュージシャン【忘れらんねえよ】


全身全霊を賭して挑む真剣勝負の数々を経て、さらに大きく成長を遂げた新鋭気鋭のロックバンド【忘れらんねえよ】が、4thシングル「僕らパンクロックで生きていくんだ」を6月12日(水)にリリース…!正統派パンクロックの直球ナンバーに仕上がった今作は、今後のバンド活動の方向性を決定づける確かな礎となった。7月28日(日)には北海道の野外フェス『JOIN ALIVE』にも出演が決定…!真っすぐにその先を見据えて、自分の信じる道をひたすら全力で突っ走る、彼らの信念と覚悟を今、その目に焼き付けて欲しい。





インタビュー(May,2013)
柴田 隆浩 / 【忘れらんねえよ】(Vo&Gt)


>まずは、札幌へいらしたことはありましたか?

一年前に【夢チカLIVE】に出させてもらった時がバンドとして初で、今回が2回目ですね。その時にいろんなラジオ局とかテレビ局を回らせてもらったんですけど、世の中的にもまだ誰も知らない状態で挨拶をして回った感じでした。

>北海道での初ライブの感想を聞かせてください。
お客さんのノリは良いなと思いました。ライブでいろんな所を遠征していると、やっぱり県民性とか土地柄って明らかにあるんですよ。大阪だとアップテンポな曲をやるとすぐ盛り上がるし、名古屋だとあまり動かないんですけど、終わった後に物販を買ってくれたりして、実は感動してくれていたりするんですよね。それで言うと北海道は、初めて観るようなバンドでも、良ければ認めてもらえる気がします。ライブの出来としては、その時は必死でしたけど、今振り返ると全然ダメですね。そこから一年、現場で闘いまくってきているので、今はその時とは比べ物にならないくらい良いライブを観せられる自信はあります。

>この一年を経て、バンドとして大きく成長された?
単純に経験値が確実に上がっているというか。決して他のバンドを否定するつもりはなくて、その時に対バンする相手も、俺らと同じくらいの位置にいるバンドとブッキングされるじゃないですか。それが、どんどん成長していくにつれて、ものすごい強敵達と同じステージに立てる機会が増えて、単純に鍛えられますよね。やっぱり対バンって勝ち負けじゃないですか。はっきり言って、どっちが食うか食われるかですから。それに勝とうと繰り返していくうちに成長するわけで。それでもう全く変わりましたね。ライブに対する向き合い方だったり、もっと言うと音楽に対する向き合い方みたいなのは。その時はまだ気がつけていなかったことに、今は気がつけているというか。まだまだこれから先にもいっぱいあると思うんですけど。

>各地を回って経験を積まれたことが自信へ繋がったのでしょうか。
ありますね。お客さんの観る目が明らかに変わってきていますし。あと、今年一月にリリースした「この高鳴りをなんと呼ぶ」という曲で、また一気に広がった感じがしていて。「俺らは世界を変えるんだ!」とか、「誰が何と言おうと、どんなにバカにされようと変えんだよ!」って大声で叫んでいる歌なんですけど、それが世の中にちゃんと広まって、その上でライブを観に来てくれているので、お客さんも「頼むよ!」って信頼してくれている感じなんです。そうすると、俺らも適当なことはできないし、失敗をして「テヘッ」なんてごまかすことは絶対に許されないんですよ。「任せろ!俺らは最高の演奏をして、あんたらに最高の景色を見せるから付いてこい!」っていうのを求められているんですよね。

>以前は「笑いが必要」とも発言されていましたが。
それが今、変わってきていますね。その時点では、笑いがないと振り向いてももらえなかったんですよ。振り向いてもらうための、世の中への必死のアピールというか。今も数はまだまだですし、これからどんどん増えていくと思うんですけど、少なからずの人達がこっちを向いてくれているわけで。その人達に対して応えられることって、良い音楽を提供する以外無いじゃないですか。もちろん、笑いとかはライブで必要だし、俺らのひとつのキャラでもあるから捨てるわけではないですけど、それも手段でしかないですね。本当に伝えたいのは良い音楽、それだけでいいんですよね。

>今年7月には北海道の夏フェス【JOIN ALIVE】への出演も決定されました!
俺は浅井健一さんを超リスペクトしているんですけど、去年その浅井健一さんと、友達で尊敬しているバンドの“THEラブ人間”が並んでいるのが悔しくて。その時、俺らのディレクターも隣にいて、「まだまだよな、ここには入れねえよな」なんて話をしていたんですけど、今回出させてもらえることになってかなり嬉しいです。出ること自体が目的ではなくて、出て伝えることが重要なんですけど、でも最高ですね。まだ俺らのことを知らない人もめちゃくちゃいるので、機会としてすごいチャンスで、ライブを観せれば絶対に負けない自信があるから。もちろん緊張もしますけど、期待しています。去年で言うと【COUNTDOWN JAPAN】に出演させてもらって、しかも「COSMO STAGE」のトリだったんですよ。出させてもらってから、明らかに風向きが変わってきました。みんなががんがん押してくれて、「行け!行け!」って加速させてくれる感じで。良い流れで、思い描いていたことがちゃんと起きています。

>浅井健一さんの影響を受けられているんですね。
影響を受けているかどうかというと、またちょっと別で、俺にとって特別な存在ですね。この髪型も、美容室に浅井さんの切り抜きまで持っていったんですよ。でも、全然違って仕上がってきて、ただの大仏じゃねえか!みたいな(笑)。

>てっきりモテようとしてるのかなと思いました。
柴田がパーマネントをあててきたと(笑)。でも、これは本当にいろんな人に言ってるんですけど、よく「モテるでしょう?」とか聞かれるんですけど本当に無くて、もうどうでもよくなったんです。何を着ているのかとか、髪型なり何なり、ヴィジュアルも自分の表現のひとつじゃないですか。そこまできっちり全部やりたくなったんです。それで、俺は浅井健一さんが死ぬほど好きなので、だったら髪型パクるしかねぇだろうって。髪型でも、ちゃんと浅井さん好きって伝えないと。でもこれじゃあ絶対にモテないでしょう…(笑)。

>追い風が吹いているのを、御自身でも感じていらっしゃるんですね。
感じていますね。ちゃんと誠実に音楽と向き合っていれば、いろんなことが思った通りに流れていくんだろうなという感覚が、勘違いかもしれないけどあって。だから、なおさらストイックでいたいんですよね。ノイズを入れたくないというか。あるラジオ番組で、期間限定でコーナーを持たせてもらった時に、毎回ゲストとして先輩をお呼びする構成にしたんですけど、“怒髪天”の増子さんに来ていただいたことがあるんですよ。やっぱり思ったのが、俺らの目指すひとつの理想の形なんですよね。“怒髪天”の歌って、誰が歌うのかがすごい大事じゃないですか。「男、走る!」という曲の中に「生きていりゃ脈はある」という歌詞があるんですけど、それを例えば中学生がとかが歌っていても、「人生そんな甘くねえぞ」くらいで響かないですけど、増子さんが歌うと「あるわ!」って頷けて、すごく勇気が湧いてくるんですよ。どうして増子さんが歌うと説得力があるのかというと、増子さんが信頼できる人だからなんですよね。30年間死ぬ気で闘い続けてきた人だからこそ、言っている言葉が胸に刺さるんです。そういう人とお会いできて、俺らもこういう人間になりたいなと。俺らの目指す音楽として、すごく影響を受けました。

>今回リリースされたシングル「僕らパンクロックで生きていくんだ」は、王道のパンクロックに仕上がっています。
特別そうしようと考えていたわけではないんですけど、作っている時は歌詞もメロディーも、その時に思いついて一番良いと思っただけなんですよね。逆に言うと、それ以外の要素を入れていないんです。だから、今までは聴かなかった人に聴かせたいから下ネタを抜いたという意識ではないんですね。その時に出てきて「お、いいな!」と感じたものを積み重ねて、その積み上げが結局曲になっている。でも、そういう方法論で作っていくと、たぶん広がる曲が出来るんだろうなという予想はありました。

>サビのフレーズがとても印象に残ります。
曲にもよりますけど、これは言葉とメロディーがセットでできたんです。セットできるものは、たいてい耳に残るんですよね。最初は意味がよくわからないんです。理屈で作っていないから。最近、これは授かり物だなという感じがすごくあって。もちろん自分の歌だという自負はありますけど、本当にもらっている感じなんです。音楽の神様から、「これ歌えよ!お前はこの歌を歌うためにいるんだよ!」って言われているようで、俺を媒介にして世の中に良い音楽を発射していくイメージです。

>コンセプトがどうこうではなく、曲が生まれてきてるんですね。
はい。今の状態だから、そういうのが降ってきているのかもしれないです。こっちも良い音楽が降ってくるように純粋でいるというか、音楽にちゃんと向き合っています。最近、曲がすごい出来るんですよ。クソ曲が多いんですけど…(笑)。ツアーも含めて、いろんな人と会えるのは絶対に影響を受けていると思います。周りの人から影響を受けて、俺らが変化して成長していますね。自分達だけでやっている感じはあまりしないです。

>バンドはそうやって成長していくのかもしれないですね。
それこそ、狭い世界にずっといるといつまでも成長しないように、徐々にそうなっていくのかもしれないですね。でも、それも難しいんですよね。狭い世界にいて、超個人的なことを追求しているうちに、なぜか抜ける瞬間もあるじゃないですか。例えば、“神聖かまってちゃん”の「ロックンロールは鳴り止まないっ」という曲は神曲で、日本人の作った「Smells Like Teen Spirit」だと思うんですけど、あれなんてめっちゃ個人の日記じゃないですか。でも、あれだけ爆発的に広まるというのは、それもひとつのロックンロールのマジックですよね。どっちが良いかはわからないですけど、俺らはそこではないほうにしたんです。もしかすると、あと一年後とかに寄り戻しがくるかもしれないし、飽きてしまうかもしれないですけど。

>バンドとしてパンクロックを突き詰めていきたいのでしょうか?
最初はその言葉にとらわれていたし、ロックンロールというものをすごく大事にしていたんですけど、今はもうどうでもよくて。「僕らパンクロックで生きていくんだ」というタイトルで、それもたまたま言葉がそうだっただけで、パンクロック以外認めないわけではなくて、要は純粋でいきたいんです。音楽に純粋に向き合っているのであれば、別にサウンドが穏やかであろうが激しかろうが、BPMが遅かろうが速かろうが関係ないんです。純粋であるか、そうでないかなんですよね。

>狙っていないのにも関わらず、今立たれている現状にすごく勢いを感じます。
俺らも不思議なんです。どこかで止まってしまうのかもしれないけど、それでもいいんです。もう覚悟は決まっているから。そういう結果が出たら、その時にまた考えます。前回のシングルをリリースするまでは超不安だったんですけど、今はあまり無いです。「いいや、なんとかなるっしょ!」って。どう転んだところで、良い音楽であることは間違いないんですから。時間の問題でしょう。

>実際にお会いしてみると、意外なほどすごく真面目ですね。
何でこうなったんでしょう…こんな奴だっけ?みたいな(笑)。超真面目ですよ。あと、理屈っぽいです(笑)。一年前は結構スカして、笑かしてみたいな感じだったんですけど、それも確かに大事で、その時はそれが一番正しいと信じてやっていたんですけど、今はそういう気分じゃないんですよね。ちゃんと音楽に向き合っていたいんです。それで言うと、前作の「この高鳴りをなんと呼ぶ」は下ネタが一切無いです。やっぱりその時も言われたんです。中には「らしくないよね」とか「今までの魅力を失ってない?」とはっきり言う人もいました。言われた時にすごい不安になって。でも、本当の俺らのらしさって、たぶん下ネタではなくて、その先にあるものなんです。だから、変わったようでいて、実はそんなに変わっていないと思います。

>本当は真面目で、実は演じられていたのでは?
多少はあるかもしれないですね。演じてたというか、誇張していました。計算していましたし、その時はそれが一番正しいと思っていたんですね。世の中に振り向いてもらうためには、これだということなんでしょうね。だから、下ネタは俺らの本質ではなくて、世の中と繋がるためのひとつの手段だったんです。

>来年辺りには悟りを開いているかもしれないですね。
髪もさらに巻かさって、完全に大仏になっていますね(笑)。


『JOIN ALIVE』
日程:2013年7月20日(土)、7月21日(日)、7月27日(土)、7月28日(日)※雨天決行
時間:各日 開場 9:00 | 開演 11:00 | 終演 21:30 予定 
会場:『いわみざわ公園』(野外音楽堂キタオン&北海道グリーンランド遊園地)
お問い合わせ:『Mount Alive』(電話:011-211-5600)
オフィシャルサイト:http://www.joinalive.jp



4thシングル「僕らパンクロックで生きていくんだ」
VPCC-82313 | ¥1,200-(tax in)



【忘れらんねえよ】
2008年結成。メンバーは、柴田隆浩(Vo&Gt)、梅津拓也(Ba)、酒田耕慈(Dr&祈り)。2010年、【rockin’on】の新人コンテスト「RO69JACK09/10」で入賞。2011年8月、1stシングル「Cから始まるABC」をリリース。2012年3月には、1stアルバム『忘れらんねえよ』をリリース。
オフィシャルサイト: http://www.office-augusta.com/wasureranneyo/



text Pilot Publishing
May,2013




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