北海道・札幌を拠点とした出版 / 編集プロダクション

Web Magazine "PILOT"

  • twitter
  • twitter
  • RSS

Guide 北海道のカルチャーや自然を体感できる観光ガイド


ビーン・トゥ・バー・チョコレート『Saturdays Chocolate』(札幌市)


住所 北海道札幌市中央区南2条東2丁目7-1
営業時間 10:00~18:30
定休 水曜日
電話 011-208-2750
ウェブサイト http://www.saturdayschocolate.com


 オリジナルの“ビーン・トゥ・バー” チョコレートを製造・販売する専門ファクトリー&ショップ。NY・ブルックリン《Mast Brothers》発祥の“ビーン・トゥ・バー”は、カカオ豆からハンドメイドされるチョコレートの総称。豆の選別から焙煎、調合、成形まで製造に関わる工程を一貫して行うことで、本来のフレーバーやテイストを引き出したチョコレートを作りあげる。この工房では豆ごとの個性を最大限に際立たせるため、発酵具合や焙煎時間、コンチングなどの製法もそれぞれに合わせて変えるほか、シュガーの種類や量など調合も異なるこだわりよう。すべて手作業で行うため、商品として仕上がるまでには約1週間がかかる。
 
 知っているようであまり知らないが、カカオはもともとフルーツで、その種がチョコレートの主原料となる。赤道近くの高温多湿な国にのみ生育し、産地ごとで色や香りも大きく異なる。こちらのチョコレートは添加物や乳化剤を一切使用せず、カカオ豆本来の風味や味わいを生かし、フルーツの酸味をほのかに感じられるのが魅力。また、単一地域のカカオ豆だけで作られているので、バラエティ豊かな個性が楽しめるのも特徴だ。さらに、バターや生クリームなど道産食材と組み合わせることで、世界中のどこにもないオリジナリティを生み出す。現在はバー7種、生チョコ4種を展開。ひと口で違いがわかるチョコレートは、今までの概念をくつがえす、新鮮な驚きと感動を与えてくれる。
 
 店内にはカフェも併設。ホットチョコレートなどを飲みながら、ガラス越しにチョコレートの製造現場を見学できるほか、カカオ豆の展示を見たり、チョコレートの試食もできる。気さくなスタッフたちの説明やエピソードなどを聞くのも楽しい。


text Pilot Publishing / photograph Hideki Akita(TOTOTO studio)
December,2016


RSS Comments No Tweet


Resent Posts|Guide » Other »