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エキシビジョン【アキタヒデキ 写真展】



【せかい FABULOUS WALL featuring Akitahideki】
会期:2015年4月11日(土)~5月3日(日)
時間:11:00~24:00
会場:『FAbULOUS』(札幌市中央区南1条東2丁目3-1 NKCビル1F)
料金:入場無料
お問い合わせ:『FAbULOUS』(電話 011-271-0310)

【こころ】
会期:2015年4月21日(火)~5月3日(日)
時間:月〜土 10:30~22:00 / 日 10:30~20:00 ※4月24日(金)18:00~21:00は入場が規制されます
会場:『TO OV cafe』(札幌市中央区南9条西3丁目2-1マジソンハイツ1F)
料金:入場無料
お問い合わせ:『TO OV cafe』(電話 011-299-6380)


写真家・アキタヒデキのエキシビジョンが2会場同時開催!

自身の作品制作と並行し、音楽フェスやライブなどでの撮影を行う写真家・アキタヒデキのエキシビジョンが、札幌市内のコンセプトショップ『FAbULOUS』とギャラリーカフェ『TO OV cafe』の2会場で、5月3日(日)まで同時開催。約8年に及ぶ活動から選び抜かれた作品が、自らの言葉と共に展示され、自身の原点に立ち返り、写真家として期するまでを見届けることができる。


2008年に初めて個展を開いてから、プロフィールに悩むようになりました。そして、平面作家と書きます。たまにカメラマンと書くこともありますが、大体平面作家です。

私の写真作品の多くは、過剰に光を赤くしたり、着色するなど、極端なフィルターがかかった写真が多く、写真的ではありません。なぜフィルターをかけてしまうのか。自分でも分からず戸惑いながら、世界を塗りつぶし、ぼかし、歪めてしまう。そんな暴力的な事をしてしまうこのフィルターは一体何なのか。なぜ、そのまま写る世界の写真ではいけないのか。この疑問を抱えながら写真を撮り、素直に写真家とは言えず、平面作家と名乗ってきました。

写真家に必要なものとは一体何なのでしょう。「目の前のものを観察し、受け入れ、世界に寄り添う能力」ではないかと、私は考えるようになりました。世界に寄り添い共鳴する。世界との強い共振が、純度の高い写真家を生むように思えたからです。実際、現実を受け入れ、寄り添い、世界に共振して撮ることができた写真に、過剰なフィルターは必要ありませんでした。

では、このフィルターは一体何なのか。フィルターは、おおくの切実なこころでした。苦しみや悲しみ。憤り。妬み。葛藤。美しい記憶。願望。絶望。希望。自分の中の「こころ」が現実世界に溢れると、それはフィルターとなり、世界を歪めてしまっていたようです。

そう考えた時、自分という意識を境に世界はふたつある、という事に気づきました。ひとつは現実の「せかい」。もうひとつは、私のなかの世界、つまり「こころ」という世界。私の平面への定着という行為は、カメラを持ち、現実の「せかい」と「こころ」の世界をゆらゆらと漂い、それぞれに寄り添いながら、行われていたようです。とてつもなく簡単なようで奥深く、このことを意識できるようになるまでに随分時間がかかったように思います。

この二つの世界を意識し受け入れることで、初めての個展から7年が経ちましたが、ようやく、写真家と名乗る事が出来ると思いました。

4月11日から、世界に寄り添った写真展、「せかい」を、ファビュラスで開催します。

そして、もうひとつの世界「こころ」。私は、歪めてしまった世界の写真を媒介として、共振し合える人のこころもあるように思います。あなたが生きて育んできたこころのどこかやわらかい部分と共振できたら、語り合えたら、どんなにすばらしいだろうと思いました。こころに寄り添った写真展「こころ」を、4月21日より、トオンカフェで開催します。

「せかい」と「こころ」にふれてください。あなたのこころに響くでしょうか。是非、お越しください。

写真家 アキタヒデキ



【アキタヒデキ】
札幌在住、写真家。自身の作品制作の傍ら、《RISING SUN ROCK FESTIVAL》や《JOIN ALIVE》などの音楽フェスやライブの撮影、雑誌への写真提供など、幅広く活動中。
オフィシャルサイト:http://akitahideki.com


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