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動物園『円山動物園』(札幌市)


address 北海道札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
open 2月1日〜10月31日 9時〜17時(入園は16:30まで)/11月1日〜1月31日 9時〜16時(入園は15:30まで)<2006年度>
holiday 12月29日・30日・31日(1月1日〜12月28日の期間中無休)
telephone 011-621-1426
system 一般¥600(¥540)/年間パスポート¥1,000
※( )内は前売及び30名以上の団体料金 ※中学生以下は無料
url http://www.city.sapporo.jp/zoo/info/info.html

1951年に開園した、国内で10番目の動物園。『上野動物園』の移動動物園を札幌にて開催し、好評を得たことが起源となっている。飼育下での自然繁殖が難しいとされるホッキョクグマの繁殖に成功。園内には札幌コンサートホール『Kitara』建設に伴い同市中島公園から移築した遊園地も併設している。

ピリカ
birth 2005年12月15日/native 『円山動物園』/sex ♂/length 約30kg/weight 約90cm
「デナリ」と「ララ」の仔で、2003年に生まれて『釧路市動物園』へ婿入りした「ツヨシ」の弟。名前は、アイヌ語で”良い”や”美しい”といった意味を持つ「ピリカ」にちなんでいる。まだまだ元気盛りの男の子だが、性格はちょっと臆病で用心深く、母親の「ララ」似。泳ぎがとても得意で、午前中はよくプールで泳いでいるそう。

デナリ
birth 1993年11月9日/native ソルトレイク/sex ♀/length 約250cm/weight 約300kg
1995年5月1日に来園。母親「ララ」との間にもうけた「ツヨシ」と「ピリカ」の父親。野生のホッキョクグマは単独生活者なので、基本的にオスとメスは繁殖期にしか一緒にいない。「デナリ」も父親であるという認識を全く持っていないため、現在は別の獣舎で暮らしている。発情期を迎えているため落ち着きをなくしているが、発情期が終われば状態も安定するそう。


ララ
birth 1994年11月20日/native 『別府ラクテンチ』/sex ♀/length 約200cm/weight 約250kg
1996年5月9日に来園。父親「デナリ」との間にもうけた「ツヨシ」と「ピリカ」の母親。まわりも驚くほど仲が良く、2頭による今後の繁殖が期待されている。前脚を口で噛んでおねだりのポーズをすることも。






Interview(June,2006)
河西 賢治/『円山動物園』飼育員

>まずは地球温暖化による環境問題についてどのように考えられていますか?

一番わかりやすいのはホッキョクグマは食物連鎖の頂点にいますから、下が減ってくれば自然とその数も減ってきます。下がまだいますから減ってきている実感があまりありませんけれど、アザラシもペンギンも減っていますので、悲しいことにホッキョクグマに限らずなんですよね…。

>こちらの動物園では大変難しいとされる繁殖に取り組まれていますね?
ニュースでも流れていますけれど、ホッキョクグマは絶滅危惧種にランクアップされましたので、野生で繁殖するのはとても難しいです。地球温暖化になると、ホッキョクグマは氷上で生活していますから、氷が夏の間に無くなってしまうと餌も取れない状態になるので、母親の状態が悪くて子供にまで栄養がいかなくなってしまいます…。そういう状況の中で動物園にできることは限られてしまいますが、繁殖をさせて増やしていくこともそのひとつですよね。ゆくゆくは野生に返すことができるのが一番良いのですが。

>野生の動物を連れてくるのはとても難しいと聞きました。
…もう難しいですね。まだロシア経由ではお金さえ出せばなんとかできるとも聞いたのですが、他国が日本へ譲る気はほとんどないでしょう…。なぜかと言うと、残念ながら日本では結局のところ増やすことができていませんので、絶滅危惧種の動物を増えないところへ譲っても仕方がないという考え方です。北海道の動物園は気候が涼しいですから、北極までとはいきませんけれど、本州に比べるとまだ有利なのかもしれませんね。

>他の動物園からの期待も高まっているようですね。
こうしたら繁殖しますというマニュアルがあるにはあるんですけれど、動物園という現状でそれを同じように進めると、せっかく来ていただいたお客様にホッキョクグマの姿を見せることができなかったり、「熊館」自体に近付かないでくださいということになってしまうんです。幸いにも当園はそれを許されたので成功したというのも少なからずあると思います。動物園に来て見ていただくことができないというのはおかしな状態ですから、その分お客様には大変御迷惑をお掛けしてしまうのですが、新しい子供をお見せできることで御理解と御協力を願えればと思います。

>環境問題に対して、こちらの動物園ならではの取り組みは何か行われていますか?
ひとりではどうしても限界がありますので、現在は園をあげて様々な取り組みを行っていきたいと考えています。今は映画とタイアップをしながら少しでも環境問題へ興味を持っていただくためのキャンペーンを行っています。

>では最後に、動物園を通じて感じて欲しいことは?
今はちょうど子供が生まれて、嬉しいことにたくさんの方々にホッキョクグマの姿を見ていただいています。確かにその姿はとてもかわいいのですが、人間の行っていることで絶滅危惧種になってしまっているという現実も考えていただきたいです。ひとりくらいやらなくても良いのではなく、できる限り電気の消費を抑えたり、二酸化炭素を少なくするなど、少しでも温暖化を防止できることを取り組んでいただくきっかけになればと思います。


text pilot publishing/photograph kei furuse(studio k2)
June,2006





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