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料亭&温泉旅館『銀鱗荘』(小樽市)


住所 北海道小樽市桜1丁目1番地
営業 4月15日〜1月10日
電話 0134-54-7010(代)
料金 一泊二食付 31,440円〜105,150円(2名1室利用時の1名あたり宿泊料金)
ウェブサイト http://www.ginrinsou.com

小樽の町を訪れる人々の多くが、港の東端・平磯岬の高台に立つ、望楼をいだいた情緒溢れる日本建築に興味をそそられる。『銀鱗荘』は、積丹半島のつけ根に栄えた鰊(にしん)の千石漁場・余市に、1873年(明治6年)、大網元の屋敷として建造されたいわゆる“鰊御殿”を、昭和に入り小樽屈指の景勝地として古くから知られた現在の地へ移築したものである。この移築を機に1939年(昭和14年)に料亭旅館として創業し、時の北海道長官・石黒英彦氏により『銀鱗荘』と名付けられたこの建物は、現在では自家源泉の温泉を持ち、明治の歴史を今に伝える本館と、近年増築された別館、新館を合わせ計18室を有する料亭・温泉旅館として、小樽を代表する宿泊施設のひとつとなっている。創建者一族が故郷・越後から招聘した宮大工の手によって普請された本館には、厳選された高級木材や、輸送手段も未発達の時代に海外から取り寄せられた大形花崗岩が惜しげもなく使用され、長い時を刻み黒光りする太い梁や柱、大広間に奉られた豊漁を願う二間半の大神棚、明治・大正期の小樽の繁栄を想起させるステンドグラスなど、歴史と伝統の重みを随所に感じることができる。歴史的建造物としての価値に加え、石狩湾を一望する絶景の露天風呂と、北海道産の食材の素の良さを最大限に生かした老舗料亭ならではの贅を尽くした料理が、この温泉旅館の名声を一段と高めている。


photograph Ginrinsou
May,2011



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