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Guest 北海道を訪れた今を輝くゲストのスペシャルインタビュー


CLIFF EDGE


2MC 1DJによるHIPHOPユニット“CLIFF EDGE”がリリースしたNEWアルバム『CLIFF EDGE』は、5枚目にして彼らの名を冠した史上最高傑作となった。音楽の持つ力を信じて、エンターテインメントを徹底的に追求し続ける、彼らの強き意思に込められた真意とはー。





インタビュー(October,2012)
JUN / CLIFF EDGE(MC)
SHIN / CLIFF EDGE(MC)



>まずは北海道の印象から聞かせてください。

JUN:人がすごくあったかい印象があります。ライブでも結構来ていて、中標津にも行かせてもらったことがあるんですけど、北海道は広いのでまだ行けていないところも多いし、これからもいろんな場所に行ってみたいですね。特にオレは競馬が好きなので、プライベートでも馬と会いに来たりもしています。

>日高までわざわざ行かれたんですか…!?
JUN:一番好きな馬が“ステイゴールド”なんですけど、そのためならと友達と一緒にレンタカーで新冠町まで行って、名馬と言われた“ディープインパクト”や“ステイゴールド”と全部会ってきました。厩舎へ入って探していたら、シャワーを浴びている馬がいて、それが“ステイゴールド”との出会いで。厩舎の方が気を利かせてくれて、“ステイゴールド”と友達と3人きりでしばらく話せました。もう最高な瞬間でしたね!
SHIN:オレはスノーボードをずっとやっていて、二十歳の時にトマムのアルファリゾートで1ヶ月半住み込みのバイトをしていたことがあります。その頃は、仲間と毎年必ず北海道のスキー場に来てました。東京とは雪が全く違うんですよね。パウダーで雪だるまを作れないのを知ったのも北海道だし、板にワックスを塗らなくても全然走る、素晴らしい雪質ですね。当時できた友達はいまだに忘れず覚えていてくれて、フェイスブックを通じて連絡をくれたりするんですけど、本当に人があたたかいですね。

>NEWアルバム『CLIFF EDGE』は5枚目にしてユニット名を冠されているのは、やはり自信の表れなのでしょうか?
JUN:そうですね。簡単に言うと、オレ達史上最高傑作が出来たと思ってます。いつもレコーディングが終わって、曲が出揃ってから最後にタイトルを決めるんです。毎回あれやこれやアイデアが出るんですけど、今回はメンバーやスタッフ共に「“CLIFF EDGE”という名前以外考えられないだろう」と満場一致で決まりました。
SHIN:作り方が1枚目からどんどん進化していく中で、ひとりひとりの特性や得意なことがはっきり見えてきたので、今回は特に個々の役割分担が上手くいって、メンバー3人のエッセンスが凝縮されています。

>今作ではコンセプトを設けられていましたか?
JUN:今回はコンセプトにとらわれず、言ってみれば「歴史に残るような良い曲を作ろう!」というテーマで臨んで、横浜の山奥に借りている一軒家のスタジオで制作に挑みました。去年末ぐらいからあれやこれや3人で曲を作り始めて、週に一度出来た曲を会社に持ち寄って、スタッフみんなに聴いてもらったんですけど、今回はメンバーも含めた投票制にして、付き合い票はいらないし、満場一致で票が入ればその曲は生き残るけど、ひとりでも欠けたら全部捨てようというルールを決めたんです。一票だけ欠けるなんでことは当然ざらにあるし、捨て曲のオンパレードになっていくんですけど、みんなが一致して「いいね!」と直感で思ったものは、磨けば磨くほどどんどん輝いていくんですよ。その曲がアルバム単位まで集まって初めてリリースしようという流れでしたね。
SHIN:伝わりやすいものを作ろうという意識ではなく、恋愛でも仲間との関係でもそうですけど、深い部分は心の奥底にしまい込んでいるものじゃないですか。それを開くことでみんなが笑顔になったり、希望や勇気を与えられるように、自分自身の実体験をそのまま歌詞にするということを今回はより意識して、心に刺さることを重視しました。等身大に描くことと、恋愛を通して人として大事なことを伝えたいという想いもあります。

>歌詞はおふたりで書かれているんですか?
JUN:そうですね。日々の生活で感じた喜怒哀楽はすごく大切にしていて、「こういう時に嬉しい気持ちになるんだな」とか、ふとした瞬間の気持ちを冷凍保存して作品に変換してますね。
SHIN:ずっと同じ枠で書いてるとダメで、常に新しい引き出しを開いていかないといけないので、シチュエーションを変えていろんな場所で書いたりしています。僕は海が好きでよく行っているんですけど、よく行くお店の店長さんももうわかっていて「おう、また歌詞か!」って言われるぐらいなんですけど…(笑)。

>全体を通じて、気持ちを明るく盛り上げる、励ますようなメッセージが作品に込められてます。
SHIN:その時はまだ“CLIFF EDGE”を始めたばかりの頃で、ライブもお客さんが全然いなかった頃なんですけど、オレとGEORGIAの親友の誕生日に、初めてサプライズで曲を贈ったことがあるんです。クラブを貸し切った会場で歌ったんですけど、みんな涙を流して感動してくれるのを見た時に、「すごい!音楽ってこんなにも喜んでもらえるんだ!」ということを実感したんですよね。それからは音楽の持つ力を信じて、ひとりでも多くの人に感動や喜びを与えられたらと思っています。今の若い子達にも「こんな風になれたらいいな」なんてぼんやりしたものでもあるのなら、その夢を応援したいんですよね。それこそ恋愛で悩んでいる子はきっと多いだろうし、日々悩んできて「辛いな」と思った時にこそ、人生の先輩として上からではなく、「オレ達はこうだ!」というひとつの例を示すことで、少しでも支えになれたら嬉しいです。

>表現方的にユーモアが織り交ぜられています。
JUN:伝え方はああでもない、こうでもないっていつも悩みますけど、ライブの場合だと真髄はこれだといきなり突き付けてもなかなか届きにくいので、最初に笑ってもらえるとより伝わりやすいのかなという話はよくしていますね。そういう部分でSHINがライブでもすごく活躍してくれています。

>女性アーティストとのフィーチャリングを試みられていますが、最初からイメージがあるんですか?
JUN:今回は特に歌詞から作っているんですけど、まず4行ぐらいの作文を書いて、気に入った言葉をピックアップしながら、その言葉に合ったメロディーを乗せていく作り方をしたんですけど、その作品の中のキャラクターがオレ達が歌った方が良いパターンと、女性が歌った方がきれいなパターンが半々ぐらいだったんです。今回は中村舞子、jyA-Me、Lil’Bが参加してくれたんですけど、特に舞子ちゃんは「この曲を歌うのは中村舞子しかいない」と勝手にイメージして、オファーもする前から作っていましたね(笑)。
SHIN:jyA-Meは曲によって声色が変わるような表現力があって、今回歌ってもらった「サヨナラ I Love You」は、本当に泣きながら歌っているように聴こえて、ばっちりハマりましたね。舞子ちゃんに歌ってもらった「U & me~幸せのカタチ~」は、“カタチない愛だからこそ確かなモノ求めてしまう”という一節のように、彼女の言葉によって深みや味わいが出てくるんですね。Lil’Bは、20代前半の若い子達に向けて等身大の恋愛をずっと届けてきていたので、すごく安心してお任せできました。

>親しみやすさが魅力ですが、メロディーに関してのこだわりはありますか?
JUN:突発的に浮かんでくるものを一番大事にしていて、そこから自分で歌ったそのメロディーを聴いた時に「なんかいいぞ!」というワクワク感がくるかこないかは重要ですね。少しでも引っかかる部分があると、それをいくら回転させても無駄で、一目惚れした女じゃないですけど、初っ端のファーストコンタクトで「あ、いい!」っていうドキドキ感がないとダメなんですよね。あとは、言葉との絡みだったり、歌いやすさだったり、それに合うコード感も大切にしていて、メロディーと言葉が一番輝くコードに乗せてあげるのにはこだわっていますね。
SHIN:今回初めてがっちり歌ラップしてるんですけど、JUNに何気なく言われて歌ったら、例の試聴会でみんなからの反響が良くて、偶然生まれたものも入っているんですよね。多分シンガーが歌うメロやラップではないので、それも良いエッセンスになったのかなと思います。挑戦があるのはすごく大きいので、新たな表現をひとつずつ増やしながら作品を作っていきたいですね。

>ライブではメンバー自らが楽しまれてるのが感じられます。
SHIN:曲作りをしてきて、最終的なお披露目ってやっぱりライブじゃないですか。「次のアッパーソングは、まずクラップさせてから、サビで一緒に踊る振り付けをして、一回落ち着かすとカッコイイから」みたいな、そういう構成とかもライブをこなして徐々に変えていきながら、本番でひとつになった瞬間というのはすごく快感だし、お客さんもそれを期待してくれているんですよね。はっちゃけたくて、汗をかいて嫌なことを忘れたい時もあるし、言葉ぎっしりのバラードを聴いて、外に出て見える景色が変わってくれれば嬉しいし、そういうことを考えながら制作をしているので、ライブはぜひみなさんに参加してもらいたいですね。
JUN:ライブもひとつの集大成なんですけど、それ以外全てのことに関しても楽しもうという意識はありますね。やっぱりオレ達自身が楽しく作った曲、パフォーマンスしたライブじゃないとお客さんにも楽しんでもらえないし、まだまだ経過点ではあるんですけど、一度きりの人生だからこそ好きなことをひとつずつ形にしていきながら楽しんでいきたいです。



5thアルバム『CLIFF EDGE』
通常盤(CD)KICS-1818 / ¥2,500(tax in)



CLIFF EDGE
その名のとおり、まさに崖っぷち人生を歩んでいるJUNとSHINの2人が2000年に2MC HIP HOPユニットを結成。2003年にDJ GEORGIAも加わり、現在の2MC 1DJの“CLIFF EDGE”となる。切ないメロディーと旋律、エモーショナルなビートに乗った、メッセージ性溢れる、心揺らす熱い言葉の数々。唸るようなJUNの声と魅力ある重低音のSHINのラップがトラックとぶつかりあって化学反応を起こし、熱いVIBESを生み出す。
オフィシャルサイト http://www.cliff-edge.com



text Pilot Publishing / photograph Syouta Tanaka
October,2012




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